国家や組織などの依頼を受け、特定の相手(他国、競合企業、敵対勢力など)の非公開情報や秘密(軍事・政治・経済・技術など)を、暗躍して収集・分析・提供する活動を行う者、またはその職種
公的機関における正式名称
情報員、諜報員(ちょうほういん)、英語圏でインテリジェンス・オフィサー(Intelligence Officer)
■主な活動内容
情報収集(諜報)
他国の軍事計画、外交方針、先進技術、企業秘密などの獲得
情報分析:収集した断片的な情報を統合し、情勢や脅威を評価する
防諜(カウンター・インテリジェンス):自国の秘密漏洩を防ぎ、相手国のスパイ活動を発見・阻止する
工作活動(アクティブ・メジャー)
秘密裏に対象国の世論を誘導したり、政治・経済を揺さぶったりする影響力工作
■情報収集の手法(HUMINTとTECHINT)
スパイ活動の手法は大きく2つに分かれる
ヒューミント(HUMINT / Human Intelligence)
人間を介した情報収集。ターゲット国の官僚や研究者などにアプローチして協力者(エージェント)に仕立て上げたり、接触して本音を聞き出したりする古典的かつ強力な手法。
テクニカル・インテリジェンス(TECHINT)
シギント(SIGINT / Signal Intelligence):電波や通信の傍受
サイバー諜報:ネットワーク侵入やハッキングによるデータ盗取
サイイント(GEOINT / Imagery Intelligence):人工衛星やドローンによる画像解析
■主な国家情報機関
アメリカ:
CIA(中央情報局):対外諜報
FBI(連邦捜査局):国内防諜・捜査
イギリス:
MI6(秘密情報部):対外諜報、映画『007』の舞台
MI5(保安部)防諜
ロシア:
SVR(対外情報庁)対外諜報・旧KGBの流れを汲む
FSB(連邦保安庁)国内防諜
イスラエル:
モサド(イスラエル諜報特務庁):高い情報収集能力と工作能力で知られる対外情報機関
中国:
国家安全部(MSS):政治、防諜、ハイテク技術獲得などを幅広く担当
■産業スパイ(Corporate Espionage)
民間企業の最新技術、製品デザイン、顧客データなどを不法に入手するスパイ。
サイバー攻撃や競合他社からの引き抜き、内部関係者の買収などの手口が使われる。