中国の国旗

清朝末期から中華民国、現代の中華人民共和国にいたるまでの中国の国旗の変遷

1. 清朝(1644年 – 1912年)

黄龍旗(こうりゅうき)
デザイン:
黄色の地色に、青い五爪の龍と赤い宝珠を描いた旗。
経緯: 当初は清の「八旗」制度に由来する皇帝の象徴(三角旗)だったが、19世紀後半、国際社会との交際や洋務運動の進展に伴い、1888年に清国初の正式な国旗(四角旗)として制定された。黄色は皇帝の権威、龍は皇帝そのものを象徴していいる。

2. 中華民国(1912年 – 現在)

時代や政権の推移に伴い、主に3種類の国旗が使われた。

十八星旗(じゅうはちせいき) / 鉄血十八星旗
使用期間: 1911年 – 1912年(武昌起義・軍政府時代)
デザイン: 赤地の中央に黒の九角星、その頂点と内側に計18個の黄色い星(または玉)を配置した旗。
意味: 辛亥革命の発端となった武昌起義で共進会や革命軍が使用した旗で、当時の「清朝内地18省」の団結を表している。

五色旗(ごしきき)
使用期間: 1912年 – 1928年(北洋政府時代)
デザイン: 上から順に「赤・黄・青・白・黒」の5色の横縞。
意味: 「五族共和」(漢族=赤、満州族=黄、蒙古族=青、回族/ウイグル・イスラム諸族=白、蔵族/チベット族=黒)の理念を表し、辛亥革命後に誕生した北京の臨時政府・北洋政府で国旗として採用された。

青天白日満地紅旗(せいてんはくじつまんちこうき)
使用期間: 1928年 – 現在(台湾)
デザイン: 赤地の左上に、青地に白い12光芒の太陽(青天白日)を配置。
意味:
青: 自由、白: 平等、赤: 博愛(博愛・革命の血)。
太陽の12本の光芒は、1日12時間・1年12ヶ月を表し、常に自強不息(たゆまぬ努力)であることを示す。
経緯: 孫文の提案や中国国民党の旗をもとに作られ、1928年の北伐完了(南京国民政府)により正式に中華民国の国旗となりました。現在も台湾(中華民国)の国旗として使用されている。

3. 中華人民共和国(1949年 – 現在)

五星紅旗(ごせいこうき)
使用期間: 1949年 – 現在
デザイン: 赤地(左上)に、1つの大きな黄色い星と、それを囲むように配置された4つの小さな黄色い星。
意味:
赤色: 労働者や革命の血・精神。
大きな星: 中国共産党。
4つの小さな星: 社会を構成する4つの階級(労働者階級、農民階級、都市小資産階級、民族資産階級)。
黄色: 黄色い肌の東洋人、および光明を表す。
経緯: 1949年の建国時に全国からの公募により選ばれた曾聯松(そう れんしょう)案をもとに制定された。