1928年9月、上海の紅江マリア女学校。

VV(薇薇)やMG(マリゴールド)達が女学校に入学したばかりの頃、
学校で避難訓練をやることになった。
女性宣教師の教師「突然ですが、今日はこれから避難訓練を行います。
まだ中国語に慣れていない学生もいるので2か国語で行いますから、安心してくださいね」
教師「本日の訓練は火災訓練です。私が大声で『火災訓練』と叫びます。
実際のブザーを鳴らすと近所の人が火事だと思って驚くので、声だけにします」
教師「では、10時になったら始めます。慌てずに指示に従ってください」
10時。教師は時計を見る。
「じゃあ、始めます。『火災訓練、ビーーーー!火事です!火災訓練、ビーーーー!火事です』」
次に英語で「Fire drill, B——! Fire! Fire drill, B——! Fire!」
思わず失笑する1年生たち「火事だ、は良いけど、びーーーー!って口で言う?」
ただ、学校で笑っているのは1年生の教室だけ。
他の学年の生徒たちは静かに行動している。
教師「みんな、どうして真面目にやってくれないの??」と泣き出す。
笑いを堪える生徒たち。
しかし、ふとVVが教卓の上のメモを見る。
VV「え、そうだったの?」
そしてクラスのみんなに向かって「みんな、笑ってはダメ!これを見て!」
皆がVVの掲げる紙を見る。
VVの掲げた紙に書いてあったのは、「火災訓練(B) / Fire drill(B)」 だった。
VV(大きな声)「先生は“びーーーー!”ってベルの音を口で言ってたんじゃないの!大声で訓練のコース“B”って言ってただけなの!」
生徒たち「……そうだったの!?」
「先生、ごめなさい……」
「真面目にやります……!」
教師「いいのよ。私の方こそ泣いたりして。ごめんなさいね」
打って変わって、真面目な表情になる生徒たち。
MG「先生に悪いことしちゃったね」
VV「初めてだからしょうがないよ。
先生も今年初めて赴任したみたいだから、生徒の反応に慣れてなかったのかもね」
1年生たちは、今度こそ真剣に「火災訓練B」に取り組み始めた。
【26-08-08】