国共合作(1924〜1927)

国共合作(第一次国共合作)とは、1924〜1927年にかけて、中国国民党(KMT)と中国共産党(CCP)が協力して革命を推進した政治同盟である。
ソ連の支援を背景に、両党は「反帝国主義・反軍閥」を共通目標として提携し、中国統一と社会改革を進めようとした。

■ 成立の背景
辛亥革命後の中国は軍閥割拠と列強の半植民地支配に苦しんでいた。
この状況を打破するため、孫文は「連ソ・容共・扶助工農」の方針を掲げ、共産党員の個人資格での国民党入党を認めた。
こうして、革命の大衆基盤を広げるための戦略的同盟として国共合作が成立した。

■ 国共合作の目的
・軍閥による分裂状態の打破
・統一国家の樹立
・帝国主義勢力の排除
・労働者・農民運動の組織化
国共合作は、思想的対立を一時的に棚上げし、革命のために協力する「統一戦線」であった。

■ 内部矛盾の拡大
北伐の進展とともに、国共合作内部の対立は激化した。

● 国民党右派(蒋介石)
・資本家・商人・外国勢力と連携
・労働運動の急進化を警戒
・共産党の影響力拡大を脅威と認識

● 国民党左派(武漢政府)
・労働者・農民運動を支持
・共産党と協力して革命を推進
・蒋介石の保守化に反発

● 共産党
・労働者・農民運動を拡大
・都市蜂起を展開
・革命の主導権を求めて活動を強化
三者の利害は一致せず、協力体制は急速に不安定化した。

■ 崩壊への道(1927年)
1927年春、上海で労働者蜂起が成功し、共産党の影響力が急拡大した。
これに危機感を抱いた蒋介石は、4月12日の上海クーデターで共産党と労働運動を武力弾圧した。
・共産党員・労働者の大量逮捕・殺害
・蒋介石の南京国民政府樹立
・武漢政府との決裂(寧漢分裂)
・1927年7月、武漢政府も反共に転じ、統一戦線は完全崩壊
共産党は都市での基盤を失い、農村での武装闘争へ戦略転換した。

■ 歴史的意義
・軍閥割拠の時代を終わらせる革命の基盤を形成
・国民党は国家形成を進めたが、共産党との対立を決定的にした
・共産党は農村包囲戦略へ転換し、後の長征・内戦へつながった
・中国革命の「統一戦線期」として、後の国共内戦の前史となった