1929年3月
VV(薇薇)、MG(マリゴールド)、マナ、ナディアはまだ女学校1年生。VVは生徒会長になった直後のこと。
上海市紅江区の青幣は複数の組織に分裂しており、一枚岩ではなかった。
中でも 黒旗会・金鱗会・青竜会 の三組織は反主流派として勢力争いを続けていた。
青幣たち「どうもあの三つは青幣の中でも特殊だ。背後に上海以外の組織が付いてるんじゃないか?」
この三組織は、聖心路や幸福路でも不当な方法で利益を得ようとしていた。

青竜会は不良品を売りさばき、不当に利益を上げようとしていた。
ナディア「私たちは良品で対抗しましょう」
幸福1号店、幸福食堂、露店、華影楼、ダフ屋、屋台――
幸福商会はすべての店舗で 良品・良質サービス・親身な対応 を徹底し、青竜会の不正を封じていく。
青竜会「ナディアにあっちゃ、こっちの売上が上がらねえ」
金鱗会は警察や役所を通じて政治的圧力をかけ、幸福商会や幸福路の店舗に
「店を閉めろ」「立ち退け」と迫ってきた。
しかしMGは毅然とした態度で追い返す。
MG「悪には屈しないわ。帰りなさい!」
金鱗会「MGは怖いな……」
黒旗会は直接的な嫌がらせに出ようとした。
VVは「暴力には暴力よ」
とばかりに機関銃を準備して待ち構えるが、なぜか黒旗会は来ない。
VV「なんで来ないのよ?」
MG「VVだけ、やり方が違う気がする」
黒旗会「VV、こええーーー!」
幸福商会に勝てないと悟った三組織は、互いに対立していたはずが合流し、
三者会 を名乗ることになった。
三者会「目的は打倒幸福商会!」
VV「なんで幸福商会なのよ」
MG「そうよ、打倒VVにすればいいのに」
VV「私を打倒してどうするのよ」
青幣は三者会を破門。
三者会は「ルール無用」とばかりに幸福商会への攻撃を開始する。
VV「ヤクザがカフェや食堂に攻撃ってどういうことよ」
三者会の攻撃により、幸福路で同時多発的に火災が発生。
木造建築が多い上に、“油”と“薬品”が混ざった特殊な炎で、水では消えない。
VV「いやらしい手を使うわね。一般の商店まで巻き添えにして。許せないわ」
近くの日本海軍陸戦隊も消火に駆けつけるが――
海軍「油が撒かれていて火が消えない!どうする?」
VV「仕方ないわ。破壊消火よ。幸福商会ビル、幸福食堂、幸福1号店を壊して延焼を防いで」
海軍「いいのか?」
VV「いいわ!でも、これは後で高くつくわよ!三者会め、覚えてらっしゃい!」
結果、幸福商会ビル・幸福食堂・幸福1号店は全焼したが、周辺の多くの建物は延焼を免れた。
幸福1号店跡地のテントに商店主や青幣、地下組織土竜、警察、軍隊、行政庁まで集まり、復興会議が開かれる。
商店主A「みんなで協力して幸福路を復活させる。ついでに幸福1号店と幸福食堂も再建だ」
VV「その“ついでに”がありがたいわ」
商店主B「幸福商会が無いと幸福路じゃないものね」
警察「幸福商会が無いと治安が悪くなる」
国民党軍「幸福路が復興しないと軍の士気が下がる」
日本海軍「日本海軍も協力する」
行政庁「復興計画に基づき、全て迅速に許可します」
紅江マリア教会「白蓮会も協力します」
こうして幸福路と幸福商会の復興計画が決定した。
復興会議が終わり、皆を見送ったあと――
VV「さて、三者会め。どうしてやろうか。どんな汚い手でも使って叩きつぶす」
青幣たち「どんな方法でやる気だ?」
マナ「違法収益で稼いでいるでしょうから、税務署にタレこむのはどうですか?」
青幣「役所を使うのは汚ねえなあ」
MG「変な建物を持ってるから、違法建築で建設局に摘発させるのは?」
青幣「わ、これも汚ねえ」
土竜「地下から電気ガス水道を全部止めてやるのはどうだ」
青幣「せこいし、これも汚ねえ」
VV「奴らを追い出した後、残っているものは全部こちらでいただきましょう」
青幣「VVが一番汚ねえなあ」
幸福路には三者会の事務所や店舗が多数あったため、幸福商会は勝手に再配置計画を立てる。
VV「黒旗会の店は幸福1号店に改造できない?」
MG「金鱗会の店舗は幸福食堂にできそうね」
ナディア「じゃあ青竜会ビルは幸福商会ね」
マナ「前より大きくなりそうですね」
VV「その他の店舗も全部いただきましょう」
青幣「皆、まだ営業中だと思うんだけど……」
VV「大丈夫、居ぬきで貰っちゃうから」
幸福商会は三者会への報復を開始。三者会への嫌がらせを尽くした後、弱体化した黒旗会・金鱗会・青竜会の事務所を急襲し、即制圧。
使用したのはノラミ製のスタングレネード(音響閃光弾)。
敵はすぐ逃げたので人はほぼ無傷。
建物も無傷でそのまま幸福商会の手に渡った。
VV「素人が!ざまあみさらせ」
幸福1号店仮設店舗で様子を見ていたレオンは
「今回は俺の出る幕は無かったな」
奪った建物は、青幣・紅烈・少年探偵団・少女諜報団の事務所やアジトとして再配置。
青幣「VVたちは本当に汚ねえよな。幸福商会はアンタッチャブルだ」
事件後、幸福1号店跡地の仮設店舗に三者会の残党が現れる。
ナディア「黒旗会、金鱗会、青竜会の残党がうるさいわね」
MG「いや、黒旗会はVVの舎弟になりたいって」
ナディア「金鱗会はMGの舎弟、青竜会は私の舎弟になりたいって言ってるわ」
マナ「色が合ってますよね。ブラックウェルが黒、ゴールドマンが金、ブルウが青でちょうどいいです」
MG「面倒を見る人間が必要なのかもね」
VV「マナは面倒見なくていいの?」
マナ「私は大丈夫です。柄じゃないので」
ナディア「マナだけ楽してない?」
三者会残党「VVの仲間になれて良かった」
こうして幸福路は間もなく復興。
三者会は組織を改め、幸福商会傘下に入り、
幸福食堂・幸福1号店は以前より大きな店舗として再開した。

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